理事長挨拶

ご挨拶

令和4年11月開催の第57回日本脊髄障害医学会理事会等において、島田洋一理事長(秋田大学名誉教授)の後任として本学会理事長に選出して頂きました。歴史ある本学会の理事長としての重責の大きさに身が引き締まる思いでございます。

本学会の設立には、九州大学整形外科・天児民和教授と慶應義塾大学整形外科・岩原寅猪教授が尽力されたことに加え、設立後しばらくの間、事務局が慶大整形にあったこともあり、本学会には特別な思いがございます。個人的にも、脊髄損傷に対する新たな治療法の開発をライフワークとして参りましたので、是非とも会員の皆様とともに、脊髄障害に関する基礎研究・橋渡し研究、そして臨床応用に向けて新たなステージに展開して参りたいと思います。

本学会の特筆すべき点は、脊髄障害の克服という共通のビジョンを持った整形外科、脳神経外科、神経内科、泌尿器科、リハビリテーション科、さらに、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどの多くの関連職種の皆さんが一堂に会して、熱い議論を交わし、連携しながら総合的な取り組みができることです。この特色ある学会をさらに発展させるために、具体的な以下の五つのアクションプランを掲げたいと思います。

@ 学会の財政基盤の強化(会員数の増加、公的資金の獲得など)
A 脊髄損傷national data baseの構築
B 異分野融合・領域横断的なプロジェクトの立ち上げ
C 市民・患者団体とのコミュニケーションの強化
D 国への提言ならびに施策の実現

これらの目標を実現し、今後ますます本学会が発展し、社会に貢献するためは、会員の皆様のさらなるご理解とご支援が不可欠です。引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

日本脊髄障害医学会理事長 中村雅也

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